先日、友人A君と男2人で入った立ち飲み屋で逆ナンされたと思ったらネットワークビジネスの勧誘だった話をします。
筆者は20代後半男性、友人A君は学生時代に同じバイトで知り合ってからの仲で、同い年。
ふとしたきっかけに話しかけてくる女性2人
場所は東京都内の繁華街にある、安くて気軽に入れる立ち飲み屋さん。
カウンター席で友人A君と2人で話しながら飲み食いしていると、
と後ろの席にいた女性2人組が友人に話かけてきました。
足元を見ると確かにA君の足元にはパスケースが落ちていたので、気を利かせて声をかけてくれたのかな、と最初は思いました。
声をかけてきたのは見た目年齢アラフォー女性、一緒にいたもう一人は目がぱっちりしていてかわいらしい感じの20代中盤くらいの女性。
名前は、ヨウコとミキ
普通であれば、
で会話が終わるところが、ミキとヨウコは会話を続けてきます。
立て続けに質問をしてきたので、温厚タイプの友人A君は女性達からの質問に真面目に答えていきます。
やむを得ず自分もテキトーに質問に回答していきます。
2人の女性をよく見ると、服装の雰囲気も年代も違い、とてもアンバランス。
そして何より仲があまり良くなさそうで、彼女達が一緒に飲んでいるのに違和感を感じました。
そこで
と彼女達の関係性を聞くと
とのこと。
職業はヨウコは広告関連の会社員、ミキは看護師とのことでした。
会って5分でお友達になりましょう
テキトーに受け答えしていると、
(なんか急に距離を縮めてきたな…)
話し始めて5分程度しかたっていないのに、友達になりましょう、はあまりに急な気がしました。
その後も
「出身地は?」
「趣味は?」
「どんなお酒がお好き?」
など、初対面にありがちな質問をいくつかされました。
ここで気になったのは、次第にヨウコは友人A君、ミキは僕と1対1で話す構図となり、4人で一緒に会話をしなくなるようになった事でした。
その後、お店が閉店の時間になった頃に、
A君はヨウコ(広告関連)と、僕はミキ(看護師)とLINEを交換してその日は分かれました。
この時A君と僕は、これはもしかしたら普通の逆ナンなのか?という期待と怪しい勧誘なのでは?という気持ちが半々の状態でした。
謎のメンバーが集まる飲み会
LINE交換をした2日後、ミキから僕へLINEが入りました。
と誘われたので、丁度予定もなかったので行く事にしてみました。
当日集まったのは10人。
立ち飲み屋で声をかけてきたミキ、ヨウコが既に来ていて、2人が知り合ったきっかけとなった女性アヤコ(30代中盤で事務職)も来ていました。
僕とミキ達以外の6人は、25歳〜32歳の男女で、男女比はほぼ半々。
メンバーは立ち飲み屋で会ったミキがすべて集めていました。
場所はオシャレなダイニングバーの個室で、そのダイニングバーはヨウコ(アラフォー)が共同出資者の一人として作ったお店だと言っていました。
しかし、ここでもミキに誘われて集まったはずの人達がそこまでミキとは仲良くはなさそう、というより会った回数が少なそうで、まだよそよそしく話している雰囲気。
適当に自己紹介等をしたあとは至って普通の飲み会の雰囲気でした。
会は2時間ほどで終了し、2次会もなくそれぞれ帰宅しました。
参加者の関係が薄そうな事以外、内容自体はいたって普通の飲み会だったので、疑いの気持ちは薄くなりました。
スイーツを食べに行くはずが、レンタル会議室へ
飲み会後は、
とLINEが届きました。最初に立ち飲み屋でミキに会った際に、スイーツの話をふられた流れで、今度スイーツに行きましょう!っと言われていたのを思い出しました。
飲み会が普通だったので、もしかしたら、怪しい誘いではなく僕と普通に仲良くなりたいと思ってくれているのかな?っと期待
当日、電車に乗ってからミキからLINEが届き、
http://xxxxxx(アドレス).com
場所を見ると、「◯◯ビジネスセンター」というレンタル会議室でした。
スイーツに行くんじゃないのか???
と疑問になり聞いてみると、
スイーツを食べるはずが、なんとレンタル会議室で行われゲーム大会に案内されることになりました。
これは、ついにきたか。。。
この時点で明らかに怪しい勧誘なのは確定しましたが、せっかくなのでどんなことが行われているのか覗いてみるのもいいかな、と思い指定されたレンタル会議室に向かいました。
謎のセミナー
レンタル会議室に到着すると、入り口で会費として500円を徴収されました。
すでに30人程度の人が集まって座っていて、セミナーのような集会が開かれていました。
スピーカーとして前に立っているのは、あの時のヨウコ
でした。ざっと見渡すと、スピーカーのヨウコ以外に前の方にマイクをもっているアヤコがいました。
ミキは座席に座っていました。
ヨウコが話していた事は、
などと語ったあと、かけ声のように、
参加者のテンションが異常に高く、テレビドラマで見るような怪しいビジネスセミナーの光景が現実となっていました。
ミキ,ヨウコ,アヤコ以外の飲み会にいたメンバーは一人も来ていませんでした。
キャッシュフローゲーム
ハイテンションのセミナーが終わった後は、5人〜6人ずつのグループに分かれて「キャッシュフローゲーム」をしますとのアナウンスがされました。
キャッシュフローゲームとは、一時期有名になったビジネス本「金持父さん貧乏父さん」を書いたロバート・キヨサキ氏が考案したゲームで、不当所得を得て人生を楽しむまでの過程を再現したゲームのことです。
ぱっと見はボードゲーム版の人生ゲームのようですが、人生ゲームとの違いは、単純に所得を増やすだけではなく、あくまで不労所得で生活するレベルと目指すと言う事と、ゴールのマスを自分で決められるという点です。
僕はキャッシュフローゲームのことを知らなかったのですが、家に帰ってからググってみると、ネットワークビジネスの勧誘の過程でキャッシュフローゲームをするという集まりがよく開かれるそうです。
「金持父さん貧乏父さん」の趣旨である不労所得を得るということと、成功すれば不労所得が得られるネットワークビジネスは相性が良いということで、キャッシュフローゲームがよく使われているようです。
キャッシュフローゲームを始める前に、グループのまとめ役のような人が
と言い出し、グループの全員が一人一人夢を語っていきました。
夢を言うたびにグループまとめ役がべた褒めしていくというわけがわからないやりとりが繰り返されていました。
ゲームが終わると、会は解散となりました。
ミキに近くのお店で2次会やるけど来ませんか?
と誘われましたがさすがにこれ以上関わるのはまずい、と思い断って帰宅。
帰宅後、「またゲーム大会やるので来てくださいね!」
とLINEが届きましたがブロックし、ミキとの関わりを切りました。
A君がなぜ誘われなかったのか
ここまで読んで頂いた方には、友人A君が立ち飲み屋以降一切登場していない事に気づいているかと思います。
後日冷静に考えてみると、ミキ達の立ち位置は
ミキ → ネットワークビジネスの初心者会員
ヨウコとアヤコ → (セミナーで語っていたので)ネットワークビジネスの中堅レベルの会員
であったと予想できます。
そして、ミキが会員を勧誘する活動に経験者のヨウコが付き添う形で立ち飲み屋に行き、僕たちに声をかけたのでしょう。
あくまでミキの勧誘トレーニングだったため、ミキとLINE交換をした僕1人のみ勧誘したのかもしれません。
もしかすると二人同時に勧誘するよりも1人ずつのほうが楽(?)という認識があるのかもしれません。
まとめ
今回の経験をまとめると、僕がネットワークビジネスの集会へ行くまでの流れは3段階ありました。
- 立ち飲み屋で声をかけられ、LINE交換
偶然を装って話しかけてくるが、無理に距離を詰めてこようとしてくる。 - 普通の飲み会を開催
彼らは勧誘する過程で飲み会を頻繁に開いていると予想できます。
その飲食費も利益とするため、飲食店も自分たちで経営している。 - スイーツを食べると嘘をつかれ、セミナーとゲーム大会に誘われる
セミナーへ集客・ゲーム大会に参加させるために誘ってくる。
おそらく、二次会まで行くと実際に誘われたと思います。
みなさんもお気をつけ下さい。