マッチングアプリ

マッチングアプリはキャズムを越え、ネットで出会う時代が来た

近年多くユーザー数を伸ばしているマッチングアプリ。

ネットで知り合って恋人や結婚相手を見つける時代はもう来ているのか、データを元に考えてみました。

マッチングアプリって、出会い系と同じもの?

そもそも、マッチングアプリと呼ばれるものは出会い系と同じなのでしょうか。
「マッチングアプリ」と「出会い系アプリ」はの表向きの意味合いとしては、

“恋人や結婚相手を探すためのアプリ(サイト)”

ということで同じになります。
しかし、実は運営方針が大きくことなっているのです。

出会い系アプリのイメージ

「出会い系アプリ」と、言うとイメージとしてどんなものを想像するでしょうか。

  • 18歳未満でも利用できる
  • 援助交際(最近ではパパ活とも呼ばれています)など犯罪に繋がる書き込みを放置している
  • 運営者の用意したサクラばかりで実際に異性に会うことができない
  • 料金がポイント制でメッセージを行うたびに課金が必要
  • 利用者が体目的の人が多い
  • 運営会社の情報がほとんどがなかったり、個人で運営をしている

など、悪いイメージや怪しいイメージを持っている人が多くいると思います。
実際、今もこのような悪徳出会い系アプリは存在していて、アプリストアランキングでも上位に入ってしまうことがあります。

マッチングアプリの特徴

マッチングアプリは、健全な出会い系アプリを運営している会社が、悪い出会い系アプリのイメージを払拭するため、別の言葉で置き換えるために生まれたという経緯があります。アプリ運営者側の都合から生まれた言葉ということになります。

具体的なマッチングアプリのサービスの特徴としては以下が挙げられます。

  • 年齢認証を行っていて18歳以上しか利用できない
  • 会員登録する際にfacebook連携を行っている
    facebook上の友人からは自分が表示されない仕組みがあり、マッチングアプリを使っているのが友人知人にはバレにくい。facebookのプロフィールで既婚や交際相手ありになっていると利用できない仕組みもある。
  • 料金は定額制(月額3000円〜4000円程度)
  • 運営による迷惑ユーザーや不正ユーザーの監視体勢に力を入れている
  • 真剣に恋人を探している会員がほとんど
  • サクラが(ほぼ)いない
  • 上場企業など社会的信用がある会社が運営している場合が多い
ユーザーの年齢認証や監視体勢、料金の明確化(月額固定)などこれまでの出会い系の悪い部分を出来るだけ排除し、安心して利用できるような仕組みになっています。

また、マッチングアプリは2011年〜2012年あたりのスマートフォンの急速な普及と共に、会員数を伸ばし、デバイス変化の波に乗って成長してきたという背景があります。

予想を超える!?マッチングアプリの利用率

マッチングアプリが現在どのくらい利用されているのか、イノベーター理論、キャズム理論を元にビジネス的な観点で考察して行こうと思います。

イノベーター理論とキャズム理論

イノベーター理論では、顧客を5種類に分類します。

  • イノベーター:新しいもの好きで真っ先に購入する層
  • アーリーアダプター:流行に敏感で他の消費者への影響力もある、オピニオンリーダーとも呼ばれる
  • アーリーマジョリティ:新しいものにはやや積極的で、ある程度流行った者を購入する層
  • レイトマジョリティ:新しいものには慎重で、周りの多くの人を見てから購入する人
  • ラガード:かなり保守的なタイプで、世間の流行には左右されない
キャズム理論では、商品が発売されてすぐに購入するイノベーター層である市場全体の2.5%と、次に情報感度の高いオピニオンリーダーのアーリーアダプター13.5%、合計16%の壁をキャズムと呼び、キャズムを超えられるかがその商品が世間的に大ヒットするかの鍵となります。

キャズム理論

利用者数 / 商品の市場 > 16%(0.16)

であれば、その商品はキャズムを超えてマジョリティに届いているということになります。

日本に独身男女は何人いるのか?

マッチングアプリがキャズム理論における16%の壁を越えているのかデータから検証してみます。

まず、マッチングアプリのターゲットである独身の男女は日本に何人いるのかを調べてみます。

総務省の国勢調査によれば、20代〜40代の未婚、もしくは結婚後に離別や死別をして独身の状態の人の数は以下のようになっています。

男性 未婚 離別 死別
20代 511.2 4.1
30代 298.3 18.5
40代 242.9 45.4
女性 未婚 離別 死別
20代 446.7 9.2
30代 209.2 40.0
40代 154.2 86.8
独身者合計 2066.5

合計すると、日本の独身男女は20代〜40代で2066万5千人いるということになります。

マッチングアプリの市場(ターゲット)は独身で、なおかつ交際相手のいない人なので交際相手のいない人数を調べてみます。

国立社会保障・人口問題研究所の調査データでは18歳から34歳の独身者のうち、男性の69.8%、女性の59.1%が交際相手無し、という結果が記載されていましたので、

独身者と交際相手のいない割合をかけると、交際相手のいない男女の人数を計算することができます。

性別 交際相手のいない人数
男性 782.0392
女性 559.1451
合計 1341.1843

※単位は万人

つまり、交際相手のいない男女、1341万人がマッチングアプリのターゲットと考えることができます。

マッチングアプリの利用者数

日本の代表的なマッチングアプリは、ペアーズOmiai(オミアイ)ゼクシィ恋結びwith(ウィズ)です。

マッチングアプリの最大手のアプリは500万ユーザーを抱えるペアーズになります。
2位は150万ユーザーのOmiai(おみあい)です。
ゼクシィ恋結び、withは運営が会員数を公開していないのでアプリ内のデータやアプリのダウンロードランキングを元に推測した結果です。

アプリ名 会員数の公表値 実数予測
ペアーズ 500 280
Omiai 150 105
ゼクシィ恋結び 無し(20と予想) 14
with(ウィズ) 無し(20と予想) 14
合計 690 413
重複会員が40%いると
考慮した合計
247.8
※単位は万人
アプリの会員数の公表値では、退会した利用者が再開した際に重複カウントを行なったり、1人が複数アカウントを取得する場合もあり、数字を盛られてしまうことが多いので実数予測では公表値に0.7をかけています。(ペアーズは台湾の利用者も公表値に含まれているので日本ユーザーを400万人と予測しています)
アメリカでも人気の「Tinder」はマッチングアプリという位置づけですが、恋人や結婚相手というよりも気軽に友人を探す目的もあるので集計には含めていません。
ゼクシィ恋結び、withは公表されている会員数データがなかったため累計20万人と予想しています。
マッチングアプリは、1人が複数アプリを利用することがよくあるので、合計の40%は重複利用者と仮定しています。

マジョリティに届いている

アプリのターゲットが約1341万人、実際の利用者数の予測値(※少なめに予測)が247.8万人となったことから、市場の何%を獲っているかを計算してみると、

13,410,000 / 2,478,000 = 0.1848

となり、18.48%、つまりキャズム理論の16%を上回るユーザーを獲得し、マジョリティに届いている、という結論になります。
これは日本でネットで出会い恋愛や結婚をするのは当たり前の時代になった、ということを表しています。

女子高生、女子大生の20%がネットで知り合った人と付き合っている

女子高生、女子大生の20%がSNSなどのネットを使って交際相手を見つけています。特に若年層はネットの出会いに抵抗がないようです。

女子高生・女子大生の20%がネットで出会い彼氏を作っている事実

アメリカではネットで知り合って結婚するのは既に当たり前になっていた

アメリカでは、結婚したカップルの3組に1組はネットで知り合っています。

米国の結婚、3分の1はオンラインでの出会いから

この記事は4年前、2013年のものですので現在はさらにネットで出会って結婚した割合が高くなっている可能性もあります。

また、記事中には
「調査期間中(7年間)の離婚率をみると、オンラインで知り合ったカップルは5.96%、オフラインで知り合ったカップルは7.67%だった。」
という記載もあり、ネットで結婚したカップルの方が別れにくい結果になっています。

使ってみればわかる、マッチングアプリの普通さ

アプリの利用者数や割合の数字見せられてもピンとこない、という方もいるでしょう。

そんな方は、本格的に利用するかどうかは別として、まず実際にアプリをインストールしてみるのが一番手っ取り早いです。

筆者も一昨年までは抵抗がありましたが、実際に使って会ってみると、出会いの選択肢として有りだな、と感じることができました。

どのマッチングアプリでは会員を検索するのは無料です。

アプリ内では、気に入った相手に「いいね」を送ることができ、お互いにいいねを押し合うとマッチングし、メッセージのやりとりをすることやLINEを交換ができます。マッチング後にメッセージをする場合、男性は有料です。

アプリを開いて、会員一覧を見ていくとすぐに気づくと思いますが、いい意味で普通の人、合コンや学校で知り合うのと同じような人が多く登録していることがわかります。

年齢認証やユーザー監視体制が整ったアプリが多く安心して利用できる事になったことが「普通の人」の利用者が増えた大きな理由のひとつです。

学校、会社、合コンという狭い範囲に本当のベストパートナーがいるとは限らない

出会いの場と言えば、

  • 学校
  • 職場
  • 合コン(友人の紹介)

ですが、必ずしも上記3つに自分のベストパートナーがいるとは限りません。
男子校/女子校であったり、会社にほとんど同性のみしかいない場合もあります。

世の中には35億人の異性がいる中で、自分の普段の行動範囲だけでなくネットを活用することで、出会いのチャンスを増やしてみるのもいいかもしれません。

【使って分かった】おすすめのマッチングアプリはこちら